2025年のNylasの最良の代替案
目次
すべてのカレンダーのための1つのAPI
複数のカレンダーを単一の API で統合するために、弊社の Unified Calendar API へのアクセスをリクエストしてお試しください。
Nylas は最も人気のある統合 API 製品の 1 つで、Email API、カレンダー API、Contacts API、Notetaker API などのソリューションを提供しています。
本記事では、料金や検討ポイントも含め、ソリューションの一部をカバーするものや 1:1 の代替となるプラットフォームに焦点を当てながら、Nylas のベストな代替案を紹介します。
2025 年における Nylas のベスト代替は?
1. OneCal Unified Calendar API - カレンダー API とスケジューラー向け
OneCal は、市場で最も人気のある カレンダー同期 とスケジューリングのツールの 1 つで、あらゆる業界の何千人ものプロフェッショナルに利用されています。ユーザーは OneCal を使って Google Calendar、Outlook、iCloud Calendar 間でカレンダーを同期し、直感的な予約リンクを共有し、すべてのカレンダーを 1 つのビューで確認できます。
カレンダー領域での豊富な経験とプラットフォームの信頼性から、多くのユーザーや企業が「複数のカレンダープロバイダーを単一の API で統合できる、一般公開された統合カレンダー API はないか」と問い合わせるようになりました。
朗報として、OneCal は次の機能にフォーカスした Unified Calendar API の提供を開始します。
iCloud Calendar、Outlook、Google Calendar との統合: OneCal Unified Calendar API を利用すれば、単一の API であらゆるカレンダープロバイダーをアプリケーションに統合できます。
Webhook のサポート: カレンダーの変化に基づいてアクションを取ることは多くのアプリにとって不可欠です。そのため OneCal Unified Calendar API では標準で Webhook をサポートします。すべてのカレンダープロバイダーが Webhook を提供している一方、iCloud Calendar を統合する場合は自前で変更検知を実装する必要があります。OneCal Unified Calendar API を使えば、プラットフォーム上で自分の Webhook を登録し、プロバイダーに関係なくカレンダーの変更を通知として受け取れます。
汎用的なカレンダー API: OneCal Unified Calendar API は汎用的に設計されており、スケジューリングからカレンダーアプリまで、あらゆるタイプのアプリケーションを構築できます。
妥当な価格設定: 料金はまだ公開していませんが、業界で最も競争力のある価格を目指しており、企業が無理なく導入できるよう努めています。
簡単なセットアップと統合: OneCal Unified Calendar API は、使いやすさとセットアップの容易さを重視して設計されています。サインアップ後はチェックリストに沿って進めるだけで、すぐに Unified Calendar API のテストを開始できます。
充実したドキュメント: OneCal Unified Calendar API のドキュメントは、認証・ページネーション・レート制限からサポートされるリソースまで幅広く網羅しています。さらに Postman Collection も提供しているため、API を素早く試し、カレンダー API がユースケースに適しているか確認できます。
OneCal Unified Calendar API が公開されました。アクセスをリクエストしてサインアップし、ぜひお試しください。
Unified Calendar API に加え、OneCal には Nylas Scheduler の代替として使えるスケジューリング機能もあり、個人やチームが 1 対 1 または集合型の予約リンクを作成して予約を受け付けられます。予約リンクはサイトに埋め込むことも、リンクを共有するだけでも利用できます。
OneCal の予約リンク例
OneCal の予約リンクの主な機能は次のとおりです。
ブランディング: 予約リンクの色(ボタン等の要素を含む)をカスタマイズし、カバー画像を追加できます。
ローカライズ: 利用可能な言語から事前に予約リンクの言語を選べます。リンクの言語を変更すると、ゲストに送られるメールを含め、体験全体がその言語に切り替わります。
過剰な予約の抑制: バッファ時間の設定、将来の予約制限、時間枠の間隔設定などにより、予約の受け付け量を調整し、予定の合間に十分な休憩を確保できます。
承認プロセス: 予約を事前に審査したいケースに備え、予約リンクに承認必須を設定可能です。これにより、カレンダーに予期せぬ予定が入ることを防げます。
適切な質問の収集: 承認プロセスに関連して、予約時に回答してもらうカスタム質問を設定できます。これにより、ゲストのスクリーニングだけでなく、打ち合わせ準備に役立つ情報を収集できます。
ワークフロー: 通知やリマインダーはスケジューリングシステムにおいて重要です。OneCal のワークフローでは、予約前後にカスタム通知フローを構築できます。リマインダー送信、会議後のサンクスメール、レビュー収集などが可能です。
2. Cronofy - カレンダー/スケジューリング API 向け
Cronofy は Nylas の代替で、カレンダーとスケジューリングの API のみに特化し、Nylas の「接続アカウントごとの課金」とは異なるフラットな料金体系を採用しています。
Cronofy の機能
iCloud Calendar、Google Calendar、Microsoft Exchange、Outlook をサポート。
カレンダー API: Cronofy を使えば、主要なすべてのカレンダープロバイダーに対して読み書きできます。
スケジューリング API: カレンダー API に加え、カスタムのスケジューリング機能を簡単に構築し、アプリに埋め込めます。
Webhook のサポート: カレンダーの変更時にプッシュ通知を受け取り、アプリへイベントを通知できます。
SOC2、GDPR などの関連認証: Cronofy は SOC2、ISO27001、ISO27018 に準拠しています。
Cronofy の欠点
- 初期費用が高い: Nylas は接続アカウントごとに課金($0.90/接続アカウント/月〜)ですが、Cronofy の Calendar API は月額 €749 からです。どの料金モデルにも一長一短はありますが、創業初期のスタートアップにとっては Cronofy の方がハードルが高くなります。
Cronofy の料金
Cronofy には Scheduler と API で 2 種類の料金セクションがあります。
Scheduler は、アクティブアカウントあたり月額 €14 からで、最大で月額 €2,749 までのプランがあります。
API の料金は月額 €749 からで、接続アカウント数に上限があります。2 段階目は月額 €2,199 からで、より多くの接続アカウントに対応します。上限を超えると、超過分は接続アカウントごとに従量課金となります。
Cronofy API 料金ページ:
3. Unified.to - カレンダー API・コミュニケーション API 向け
Unified.to は、Unified Calendar API、Unified Communication API など多数の API を提供する、新興の統合 API プロダクトです。
Unified.to の機能
Google Calendar、Outlook、iCloud Calendar などをサポート。
CRUD 操作のサポート: イベント、カレンダー、リンクの CRUD が可能。ビジー枠やレコーディングのクエリも可能です。
Messaging API: Gmail、Teams、Slack などのメッセージング統合をサポート。
Unified.to の欠点
Webhook のサポートが部分的: すべてのカレンダープロバイダーでプッシュ通知/Webhook をまだサポートしていません。Google Calendar/Outlook については Unified.to に Webhook を登録できますが、iCloud Calendar などネイティブのプッシュ通知がないプロバイダーでは自前のポーリングが必要です。
導入コストが高い: 統合を試せる Test プランがありますが、最安の有料プランは月額 $350 からで、Nylas よりも高めです。月間 API コールが 50,000 回を超えると、月額 $750 からの Grow プランに移行する必要があります。
Unified.to の料金
Unified.to には非プロダクション用途にアクセスできる Test プランがあります。有料プランは月額 $350 からで、月間 API コール数に応じた料金体系です。Start プランは月間 50,000 コールの上限があり、比較的容易に到達し得ます。次の Grow プランは月額 $750 からで、月間 750,000 コールまで。最上位プランは月額 $3,000 で、月間 6,000,000 コールの上限です。
なお、利用状況によっては各プランの料金が増加する場合があります。
Unified.to 料金ページ:
4. Unipile - カレンダーとメールの統合向け
Unipile は、メッセージングとスケジューリングに焦点を当てた統合 API 製品です。
Unipile の機能
Google Calendar と Outlook をサポート。
カレンダーとイベントの CRUD: すべてのカレンダー一覧、単一カレンダー取得、カレンダーイベントの CRUD が可能です。
Unipile の欠点
Webhook 非対応: 現時点でカレンダー用 Webhook をサポートしていません。新規メールや新規メッセージの検知用のみ Webhook 登録が可能です。
iCloud など他のカレンダープロバイダー非対応。
Nylas より高価: Nylas と同様に接続アカウントごとの課金ですが、Nylas より割高です。11〜50 アカウントの場合は 1 アカウントあたり月 $5.50。最安は $3.50 ですが、5,001+ アカウントの接続が必要です。
Unipile の料金
月額の接続アカウント数に応じた課金です。11〜50 アカウントなら 1 アカウントあたり月 $5.50。接続数が増えるほど単価は下がり、201〜1000 アカウントで $4.50、5,001+ アカウントで $3.50 です。
比較すると、Nylas は月払いで 1 アカウントあたり月 $3.30、年払いでは $1.35(年契約割引あり)なので、Unipile の方が高価です。
Unipile 料金ページ:
5. EmailEngine - メール統合向け
EmailEngine は、IMAP、SMTP、Gmail API、Microsoft Graph API への接続を支援するセルフホスト型の Email API ソリューションです。
EmailEngine の機能:
メールボックスやメッセージの CRUD など: HTTP コールでメールボックス管理、メッセージ・添付ファイルの取得などが行えます。
Webhook 通知: メールアカウントに更新があるたびに Webhook 通知を送信します。
OAuth2 連携: Outlook や Gmail と OAuth2 で連携でき、接続の更新は自動・手動いずれにも対応します。
Prometheus による監視: 送信キュー、Webhook キュー、キャッシュヒットなど、メール関連のパフォーマンスを Prometheus で監視できます。
フラットな料金: プランは 1 種類のみで、年額 $995。
EmailEngine の料金
EmailEngine はセルフホストで、年額 $995 の単一ライセンスのみ。接続するメールアカウント数に依存しません。
EmailEngine 料金ページ
どのプラットフォームが最適な Nylas 代替か?
最適な代替は、アプリケーションで必要とする統合内容によって異なります。
主要なカレンダープロバイダーをすべて統合したいなら、OneCal Unified Calendar API を試す価値があります。
ランディングページにカスタマイズ可能なスケジューラーを埋め込みたいユースケースなら、OneCal または Cronofy が有力候補です。
メール統合であれば、Unified.to と EmailEngine が有力です。
単一の API で全カレンダープロバイダーを統合するなら OneCal Unified Calendar API
OneCal Unified Calendar API はすぐにご利用いただけます。アクセスをリクエストして、いち早くお試しいただき、初期ユーザーとしての特典をぜひご活用ください。